ゑびな豆 大貫
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Ebina Edamame - green soybeans -

真のパクチーうどん

2023/01/25 01:18 PM By Ebinamame

パクチー粉末を麺に練りこんだ、真(?)のパクチーうどん。

自分もふくめ、パクチーが好きな家族がいるので、自家消費分のパクチーを栽培しています。それでも食べきれないので、おすそ分けしようと周りの方にわけようとするですが「いらないです」とお断りされることも少なくありません。

苦手な方は多いんですよね。

なんとか利用手段を考えて、今回はうどんにすることにしました。

パクチー

パクチーはセリ科の一年生草本で、シャンツァイ、コリアンダーなどとも呼ばれる、独特の香りが特徴です。生の葉や茎だけでなく、根もおいしいのです。種子はスパイスとして利用されるので有名ですね。
含有成分としてはビタミンCが多く、食物繊維も豊富なようです。
https://furunavi.jp/discovery/knowledge_food/202111-coriander/

根は太く、真っ白です。


セリ科なので、セリと同じように根がおいしいです。

出汁も出ます。


お店に並んでいるパクチーには、根が無いことが多いですね。

今回は、うどんに練りこむパクチー粉末を作りたいので乾燥させます。


陰干し、天日干しでの乾燥は時間がかかります。

乾燥させたパクチーの葉の部分を製粉機で粉末にしました。


茎は乾燥に時間がかかりそうなので、今回はのぞきました。


粉砕機は以下のようなものが使えます。

大きなサイズは高価で場所もとりますので、まずは小型のもので。

このパクチー粉末とうどん用の小麦粉とあわせて、うどんに練り上げます。

いつも使ううどん用の小麦粉は、讃岐うどん用のものです。

幾つか試した中で、のどごし、腰がよい作りやすいのが、『讃岐すずらん』です。

以下の木下製粉の小麦粉は、1kgごとに袋が小分けされていて、袋はチャック付きなので保存にも便利です。

粉への水合わせや菊練りなどについては、別サイト(木下製粉 手打ちうどんの作り方)を参考にしてください。


今回は写真を撮り忘れたので割愛です。

この写真はすでに菊練りして、6時間ほど寝かした状態です。



今回の小麦粉、パクチー粉末、塩、水の分量は以下です。

  • 小麦粉:1kg
  • パクチー粉末:30g(小麦粉の3%)
  • 塩:45g
  • 水:460g

寝かしたうどん生地を綿棒で伸ばして切ります。


この工程も写真を撮り忘れたので、結果だけ。


色が鮮やかです。

香りも結構、強いです。

このようにして作ったうどんを、熱湯で4~5分茹でます。


ゆで時間は麺の太さや、加水によって違いますので、途中で一本とって食べて確認してみてください。


パクチーはやはり、日本の出汁よりも、アジアンなすっきりしたスープにあいます。

鳥つくねをつくって、その出汁と塩をスープにしました。

キノコ、レンコン、フライドオニオン、そして生パクチーを添えました。


麺に練りこんだパクチーから、ほんのりと独特の風味が口に広がります。

パクチーが入っています、と言われないと、わからないかもしれません。


くどくない風味なので、よほどのパクチー嫌いではない限り「おいしい」と言ってもらえる、とおもえる自信作です。


小麦粉というものは、それ自体の味と風味が実は結構つよく、普通の野菜は練りこんでも打ち消されてしまいます。


今回のパクチーはそれに打ち勝っていますので、なかなかの個性です。


単に普通のうどんに生パクチーを載せるのではなく、麺に練りこんだ「真(?)のパクチーうどん」でした。

Ebinamame